僕らあの夏の前日から楽しい未来だけ夢みていましたね
おぼえています、静岡の山道で受け取ったメール
その時のハレーション高い林のみどりいろ
いいしらせが来ると良いね
そう思った
たくさん本が読めたらいいね
優しい人が多いといいね
話し合う人いればいいね
だれかと友達みたいになれたらいいね
僕が遠投した願いが叶ったかどうかはわからない
それでも楽しいことが多かったなら良い
じっさいのところ、当日よりそれまでの日の方が楽しいことの方が人生は多い
冬のさなかを越えても僕は吉祥寺に行くだろう
今年の夏までそうだったように、ひとりで家まで帰るに戻るだけです
一度、いっしょにらーめん食べた
その後ありぇねぇほど遠い道を歩いた
たくさん本読めます、優しい人ばかりです
帰り道でそう言ってたね
こんな日がこれからもあると思っていたが、そういうわけにはいかなくかった
失ったものはないはずのただそれだけのことです
ただそれだけのことが、こんなにもさみしい
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