20171130

2017.1〜11

2017年1月1日
毎年の恒例で、T弘と夜に落ち合い、みなとみらいのコスモワールド?の観覧車の前でカウントダウンを見て、桜木町で飲み、鎌倉に移動し、鶴岡八幡宮で初詣をし、由比ヶ浜で初日の出を見て、横浜でダラダラする。
お昼頃家に帰ったあと、O俣とM生に呼ばれ、横浜で2人に会う。「俺の部屋」というデカい漫画喫茶のデカいVIPルームで「マグネチック」を観た。

1月3日
従姉妹たち(C佳は来なかったけど)が来て、楽しく話す。楽しかった。いっぱいご飯食べた。
夕方から一年ぶりにY部に会う。明治神宮に初詣に行く。おしるこ食べてたら中西に会った。何年ぶりだろう。元気そうだった。
そのまま移動し新宿でY部とお茶をする。なんだか俺はY部に超愛されてるようだ。ありがたい。よくわからないけどこのまま愛してくださいよ。

1月4日
M生の家で目覚める。
M生は8時半に起きたいと言っていたが時計を見ると9時すぎで、起こしてやろうとM生の部屋に行くともう起きていた。
はじめて、M生が働いているのだな、変わったのだなと思った。
遅い朝食にちまきを頂き、元オムレツのスクランブルエッグを頂き(今まで食べたソレの中で一番美味しかった)、GODIVAのチョコを頂き、温かいコーヒーを頂いた。15時くらいまでまた、寝たり、YouTube観たり、して、横浜へ。勝烈庵で定食を食べ、駅のコンビニでシュークリームを食べ、解散。
家に帰るとお母さんがSMAPのCDとDVDを買ったことを教えてくれた。来週は母の誕生日である。

1月6日
映画の稽古初日。
タイトルは未だ決まらず。
俺が今回の座組でやりたかった在り方みたいなものがかなり出せている気がした。良いベクトルだと思う。あとはテンションを維持することだ。
2月にもう一本映画を撮ることになりそうで(というか十中八九なる)、そのプロットをとりあえず書いて送る。ヤバイの作ってくださいと言われる。他の人のラインナップがすごいので、俺はただ、お茶を濁さぬようにしたいと考えている。むしろ頑張れるかな。
稽古後にM生・A木と二子玉川あたりの餃子屋で飲む。かなりおいしかった。もう絶対行けないと思うけど(車で行ったのでどこにあるか全然わからないため)、すげーおいしかった。
そのままA木の家に泊めてもらう。良い家だった。M生は疲れてすぐに眠ってしまった。
俺とA木は夜更けまで2人でラブレターを考えたりした。

1月17日
だいぶ日記を書かなかった。もともとマメじゃないのだけど、忙しかった。
毎日映画の準備をしている。稽古もしている。
非常にささくれ立ったり、ナーバスになりがちなのだがそう塞ぎ込んでもいられないので、黙々とやる。稽古にて、グルーヴを感じた。少し泣きそうにすらなった。

2月5日
撮影がずっと続いている。
朝まで岩井俊二監督のいろいろなインタビュー映像を観ながら現像作業。
そのまま撮影に出かけるも今日はなかなかついてない日だった。
財布を忘れ、ボーッと歩いていて(歩きスマホとかではない)うどん屋の提灯に頭をぶつけ、役者が衣装を忘れ取りに帰り、帰りの電車にレコーダーやカチンコの入ったトートバッグを置き忘れ駅員事務室に駆け込む。
だけど、全部なんとかなった。
財布を忘れたが鈴木が休日だったので借金することができたし、うどん屋の提灯は紙製だったから痛みはなく、役者が衣装を取りに帰った時間で昼ご飯を食べ店を出たところでそいつが帰ってきたし、赤いトートバッグはそもそも電車ではなくめのんハウスに忘れただけだった。
すべてなんとかなった。
しかし心は疲弊疲弊で、クタクタである。
これからまた現像の続きをする。

2月7日
昨日の夜、携帯のメールアドレスがおかしくなってしまって、紐付けしていたためにLINEが全部消えてしまった。初期化?されたような感じになった。
LINE連絡先もグッと減り、トーク履歴も全部消えた。
意外にも衝撃的なショックはないが、記憶を失ってしまったような感覚にいる。でもやはり悲しいし、ショックかも。
昼間はずっと現像をやって、夜は短編の台本を書こうとしてみたがうまくいかない。書けない。
なにもかもいやで誰にも会いたくないし、本当に気ままに振る舞えるならキーーーーーーーーッと鳴いてジタバタとしてしまいたい。

そんな状態でいて、東京事変ばっかり聴いてるし、いよいよやばい。
友達が恋人と行った旅行の写真を見せてもらい、ゾッとしてしまった。
そこに写っていたのは圧倒的な"普通の、安心した、安寧"で、俺は今後一生こういう写真を撮らないんだろうなと思ってしまった。のだ。
そもそも恋人同士がツーショット自撮りを撮る(そして公開する)ことすら、なにかセックスを公開する行為に感じてしまうので、おそらくそもそも合わないのだけど。
なにもなくてもくたびれた日だった。シャーマンキングを読みました。

3月13日
また、ずっと日記書いてなかった。
1〜2月は毎日映画を作っていて、毎日撮影し、毎日現像し、という日々を過ごしていたわけだが、では充実していたのだろうかと考えるとまだその評価をできるほど諸々が終わっていない。しんどかった。し、しんどい。未だ。
2月が終わった途端に体調も崩れた。体はなんとか戻ってきたけど、心はポッカリしている。語るべき言葉を持たない身体になってしまった。誰にも会いたくないし誰に会う意味もない。そんなことばかり思ってしまう。
たとえば誰かに会って、なにを話せばいいのか。
たとえば誰かに会って、なにを聞けばいいのか。
なにもわからなくなってしまった。
西村くらいにしか会わない。西村には会いたいと思える。

3月14日
勤めているバウムクーヘン屋の上司が異動になる前最後の出勤日で、30分くらい居残って喋った。去年もそうだったけど、遠くに行くわけじゃなし、さよならだけどさよならじゃないけれど、それでもさよならっていう気分になる。遠くに行かないからこそもう会えないんじゃないか。そういう別離もあると思う。

3月15日
散髪をする。
「猛獣最強王決定戦」みたいなタイトルの、いろんな強い動物の架空のバトルトーナメントを実況中継する、みたいな本があり、散髪されながら読む。これを読むのにお金を出したくないけどかなり面白かった。
顔がすごく丸い。自分が太った鳩に見える。

3月16日
現像作業をしながら朝まで「古畑任三郎」をずっと観る。なんていやらしく、意地が悪く、しつこい男なんだ、古畑任三郎。
現像、だいたい終わったかな。

3月17〜19日
「古畑任三郎」をずっと観る日々。
プレ編集をずっとやる。データが多すぎて終わらない。
夜中、悪魔のしるし主宰 危口統之さんが亡くなったことを知る。ときどき思い知らされるのは俺たちがいつか死んでしまうということ。
死は俺たちが認識するよりずっとすぐそばにある。そこによきタイミングなんかは無く、俺たちはみんな、突然に死ぬ。忘れがちだけど。

3月20日
K又に久しぶりに(本当に久しぶりに)会い、お茶をし、カレーうどんを食べ、「ラ・ラ・ランド」を観た。しっちゃかめっちゃかなことばかり起きているらしい。俺は「古畑任三郎」の話以外話題を持たない木偶の坊で、「ラ・ラ・ランド」は期待していたほどではなかった。おもしろかったけど。

3月22日
大切な打ち合わせに寝坊(やってしまった)してしまって、終わった…と思ったが、やさしくしてもらえた。西村にも怒られなかった。だけど反省…。打ち合わせ後、そのまま下北沢で西村とショートケーキを食べ、歯医者に向かう西村と別れこまばアゴラへ。安川と一緒に鳥公園「ヨブ呼んでるよ」を観る。きつねにつつまれたような気持ちになったけど、それなのに、とても良かった。感想を話しながら再び下北沢に戻り、安川とご飯食べながら色々な話をする。主に、最近思いついたネタについて。そして先刻の打ち合わせのこと。一週間と少しの間にネタを作らなければいけないことになったのだ。

3月23〜28日
毎日映画のネタを考える日々。陰鬱だけど、これはたとえば高校生の頃の俺が喉から手が出るほど味わいたかった種類の悩みだと思った。
「おとぎ話みたい」「おんなのこきらい」などの映画を観る。ピンと来ず。
25日に「退屈な日々にさようならを」をK'sシネマにて観る。おもしろかった。おもしろかったのだけど、"おもしろかった"という言葉にこの映画の感想を預けることに違和感がある。なんというか、"羨ましい"が近い。台本が収録されているというパンフレットとカネコアヤノさんの主題歌が収録されているCDを買う。
劇場で、「マグネチック」の高橋あゆみさんを見かけ、勇気を出してご挨拶をした。がんばった。

3月29日
前々から約束していたピクニックの日。この日をずっと楽しみにしていた。場所は俺が日本で一番好きな場所、桜田門だったし。そこからたくさん歩くという計画だったが、全員が遅刻(西村に至っては寝坊してそのまま来ず)したので、桜田門とか日比谷公園でご飯食べて、東京駅でアップルパイを食べ、終わった。
そのあと新宿で西村(やっと起きてきた)と映画の話し合い。新たにネタを一つ作り上げる。そろそろ締め切りなので、この一週間で提出したネタのうち、どれを企画に出すかを決めた。

3月31日
横浜のプロントが本日で閉店らしい。そんなにたくさん思い出があるわけじゃないけど、ここ1年半くらいで5回くらい来た場所だったと思い返す。(そういえば今年の1月1日も来た)
プロントを後にして、渋谷でK原監督に会う。
ワークショップをしようということになった。(俺が持ちかけたのだけど)

4月3日 
「逃げるは恥だが役に立つ」を観始める。おもしろい。
提出した中から、実際につくる企画が決まる。


4月5日
新宿にて、俳優のOくんに初めて会う。
同い年だった。話してみたら、とてもタイプだった。似てると思った。楽しかった。西村もいた。
解散後、西村と閉店間際の回転寿司に入った。
閉店間際の回転寿司は、全然寿司が回っておらず、わずかに回っている寿司も、なんというか老人のように思えた。


4月2日
鍵を家の中に置いたまま外に出て帰れなくなった鈴木にめのハの合鍵を渡しに新宿へ。
返しがてら、ドトールでお茶をする。
鈴木は会社を辞めてしまったのでお金がないとのことで、コーヒーをおごる。「こんな日が来るとは」とは鈴木の弁。
そのお礼と言ってはなんだけど、ということで北原監督とのワークショップの告知文を考えるのを鈴木に手伝ってもらう。俺も北原監督も、きちんとした文章が書けなかったので。
ということで、夜中、ワークショップ募集をスタートする。締め切りの16日までにどれくらい来るのだろうか。

4月6日〜7日
「逃げるは恥だが役に立つ」全話観終わる。おもしろかった。
新垣結衣の演技についてぼんやり考える。
夜中、ガーネットクロウとルーマニアモンテビデオについて調べる。
コナンのEDに使われていた曲が好き。
というか、コナンのEDの女の人が歌ってる曲って、どれもボーカルの声(ないしはエフェクトのかけ方)似ててませんか。(ガーネットクロウ以外)

映画の演出、というか構成についてあれこれ考え、メモする。
「時間を並列にシーンをならべる」というようなこと。

4月9〜11日
ムージックのコラボアーティスト、決まる。
思うことがたくさんある。良い意味も悪い意味もなく、思うことたくさんある。戦うしかないんですよねという話を北原監督と、する。
演出案も考え考え考え続ける。誰にも媚びないような作品にしようと思っている。それは同時に、誰からも好かれない可能性があるということかもしれない。それはこわい。やっぱり好かれたい。だけど、そういうところが俺の軟弱さなのだと強気の、硬質な、攻めの姿勢、と何度も強く克己する。
「距離」「他人事」がキーワードだと思う。どこまで深く浸透できるのだろう?


4月12日
LINEが完全にバグってしまった。開かない。開こうとすると落ちる。はてな。
LINEをpcでやるの、久しぶりだ。2年ぶりだ。あとはメールをしている。メールも、久しぶりだ。新しい携帯は注文してから3日経つがまだ入荷連絡がない。
久しぶりに小俣に会う。
タイガー餃子にて、共感覚とかの話をする。怖い話とかもする。
人間関係にて、映画の話をはじめて映画と関係ない人にすべて話した。思ってること、考えてること、やってみたいこと。
小俣は「ドキドキする」と言ってくれた。
こぶしグッ!である。
久しぶりに絵を描いた。
久しぶりだらけだ。


4月13日
LINE、未だ直らず。
電車で去年の「えんぶ」を読む。いろんな演出家が、「俳優に望むもの」など答えていた。飴屋さんのインタビューはやはりグッときた。グッときて、かつ、ハッとする。

御茶ノ水の丸善にて、藤田貴大「おんなのこは、もりのなか」を買う。まだ読んでない。
台本をそろそろ書こうかと思っている。シーンを夜道でいくつか考える。
偶然ユーチューブで聴いた、Tycho(ティコ)というアメリカのアーティストの曲がバチボコ気持ちよくて、魂がナカイキしそうになってしまった。リラックスとかではなく、いきそうになるかんじ、ある。それはときどき。


6月26日〜29日
「意味なし人生ちゃん、宇宙へ」撮影。
スタッフキャストの尽力によって、すばらしい映像が撮れた。皆には感謝ばかり。
ここからプリプロで、大変なのはもちろんだが、本当に気が引き締まる思い。
映画がダメでは何もかもしょうがない。素晴らしいものを作るんだ。素晴らしいものを作る。素晴らしいものを作るぞ。


6月30日〜7月1日
素材のカラコレ(映像の色づけ)を開始。
まずは部屋のシーン、海のシーンを色づけする。
部屋のシーンの現像、完了。

作業BGM/パーパーのネタ、Aマッソのネタ


7月2日〜3日
2日間家に篭って一日中カラコレ。
全シーンのカラコレが終わり、現像は1/2まで終わる。
予告編のアニメーションの製作開始する。
夕飯はとろろ蕎麦を食べた。とろろはヘルシーらしい。もう夏はずっととろろ食うことを決める。
作業BGM/Aマッソのゲラニチョビ、アメトーーク

7月4日
現像3/4完了。
21時〜翌6時までアニメーション製作を続ける。
今描いているのが4人の並びの絵なので通常の4倍時間がかかる計算。永い。休憩、チェック、修正を入れつつ15枚ほど描く。しんどい。ご飯食べてない。
作業BGM/Fishmans「ネオ・ヤンキース・ホリディ」「オー・マウンテン」「ゆらめきIn The Air」「'98 男たちの別れ Disc2」

7月5日
カラコレした画像データの現像がすべて完了。
全てのカットの映像と音声のタイミングを合わせるNR(ニューラッシュ)用にこの画像データを映像データに変換、書き出しするのだが、画像データの数は16万ほどあるので(予想していたけどやはり)一気に取り込むには重すぎることが判明。(だいたいフィルムデータ1つにつき1MBくらい×16万=160GBくらいか)
後々の編集の事も考慮して、1カットずつ映像データにしてゆくことにする。総カット数、数えてないがとても多い…

とりあえず映像データに書き出す時にわかりやすくする為、全てのカットを撮影順にナンバリング・整理開始。1/4まで終わる。1/4あたり2時間くらいかかる見込み。
永い…永い……。
 作業BGM/アウト×デラックス

7月6日
NR用カット別映像データの書き出し。
1/4まで終わる。
全体を一括でやるよりやっぱりカット別にいちいち書き出す方が早いようす。

作業BGM/マツコ&有吉のかりそめ天国、ヴァン・マッコイ「ハッスル」、ゆらゆら帝国「恋がしたい」「無い!!」

7月7日
映像データ書き出し続。
いきなりPCの処理速度がすごい落ちてしまった。試行錯誤しつつ進めるが、かなり遅れてしまった。今やっている作業は本当に"作業"で、なにも楽しくない。それなのにPCが遅くなったりするもんだから、気分も落ち込んでくる。はやく編集がしたい。

作業BGM/マツコ&有吉のかりそめ天国、アウト×デラックス、小山田圭吾がレコード屋さんに行って買ったレコードを紹介する動画、BG「ママアイラブユー」、ルーマニアモンテネグロ「Still For You Love」、鬼束ちひろ「悪戯道化師」


7月8日
朝までかかって映像データ書き出し1/2まで終わる。録音部から貰った音源を全てリネーム。映像と音源の同期を始める。
作業BGM/ミッシェル・ガン・エレファントのインタビュー動画いろいろ

7月9日
0時までかかって映像データへの書き出し全部終了。
3時から録音音源との同期、NR制作にとりかかる。
作業BGM/マツコ&有吉のかりそめ天国、橋本帆乃佳の試合動画、スパルタローカルズ「DREAMER」


7月10〜11日
粗編(細かい調整前のざっくりした編集をしたもの)の制作を開始。
やっと編集に入った。
やっと楽しくなった。
作業BGM/白波多カミンの新曲


7月12日
朝までかかって粗編初号完成。
書き出しに膨大な時間がかかるため、iPadでPC画面を録画し、スタッフと共有。

夜からカフェで白波多カミンと打ち合わせ。
カミンさん、どうやら気に入ってくれた、っぽい。本当に嬉しい。
スタッフのスギちゃんからも「あゝ、良い。良いです。」とLINEが来た。
たった1人で編集していたので、信用できる2人の嬉しい言葉に胸をなでおろす。
スギちゃんも合流してくれて、尺の都合で切らなければいけないところを映像を観ながら鼎談。劇伴の打ち合わせ。
家に帰って編集する。

移動BGM/白波多カミンの新曲、中島みゆき『大吟醸』、X JAPAN「Forever Love」、「Tears」、オーノキヨフミ「新宿西口摩天楼」、ju seiのライブ動画


7月13〜14日
カミンさんたちとの打ち合わせを経て粗編の2号を編集、完成。
一本まるまる書き出しを試みるが完全に無理だったので、四分割しあとでつなげたら出来た。PCのスペックの問題らしい。15分ぐらい頑張れよと思う。
スタッフ、カミンさんに2号を送る。
懸念していたエンディングテーマの音源、やっぱりどうしてもうまくいかず、再録案が決まる。
残念だけど仕方ない。
再録版をいいものにすると、カミンさんが言ってくれた。

作業BGM/タモリ倶楽部「売ってないから作るしかない‼︎自作鉄ものエキスポ2014」、「総合検測車トークアイで行く東急架線検測ツアー」、「鶴見線&南武線直通列車で満喫旅」、「オーディオマニア究極の夢⁉︎マイ電柱の建て方教えます」「現代音楽が生んだ悲劇…弾けない音楽⁉︎無理無理楽譜の世界」

7月15日
予告編のアニメーション製作作業をする。少し進む。
カミンさんからエンディング曲についてのアイデアの連絡がくる。偶然にも自分も少し考えていた案で、シンクロしていたことが嬉しくて快諾。
ところで、スパルタローカルズのワンマンライブ「復活のファンファーレ」に行った。ロマンが虹の形をして鳴っていた。

11月18日
新宿の行きつけサウナに行く。はじめて二日連続になった。サウナって本読んだりしてもいいらしいと知り、ふやけたりボロボロになりそうだなとブックオフでぶらぶら探し、江國香織「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」を買って行く。読みながら12分と10分。
小説読んでて思ったけど、セックスがたくさん出てくる、というより、「セックスをしたということ」がたくさん出てきて、やっぱみんなしれっとそういうことしてるんだよねみたいな、理解と実感が遠くなるような気持ちになる。
「出かける前に短いセックスをした」ってマジでよくわかんないんだけど出かける前にやる短いセックスってどういうやつ?出かける前に短いセックスをするもんなの?"短いセックス"ってなに?
俺はこういう質問を、抽象的な、なんか概念ばっかりかよ、事物がでてこねぇな、というツイートをするような女に尋ねたい という欲求があるんだけど、だってそういうふんわりとしたこと言ってる奴ら、彼氏がいるじゃん。してるじゃん。でもそこ言わないっていう、そういうのが………憎たらしいんですねぇ。

11月19日
一日の大半、寝ていた。
起きたら従姉妹のちかがいて(ついに割烹着姿になっていた)、台所の掃除をしていた。
模様替えを重ねて、家がどんどん知らない場所になっていく。
お母さんと従姉妹のちかに丸くなってない?と言われた。
夜、部屋の片付けをする。
合鴨のパストラミをスーパーで買って喰らう。
合鴨はカロリーが低いがボリュームが少ないのでたくさん食べてしまうので、むしろダイエットには不向き。とのことだけど、合鴨をたくさん食べてしまう状況って何?と思った。

11月23日
おばあちゃんの夢を見た。
夢の中で、いつもの茶の間で「あおば(スーパー)の今年の大根はいい」みたいなことを言っていた。
俺は「おばあちゃんがここにいるよ!!!」と泣きながら大きな声で「あおばの今年の大根は良いってーー!!」などと、家族に伝言しようとしていた。
だけどおばあちゃんがなにを言っていたか、きちんとは思い出せない。メッセージ的な言葉はなかった。俺の26年間で26年分耳にしていたような内容を話していた。俺は泣きながら全部繰り返し家族に伝言していた。俺は、夢の中でも、おばあちゃんがもう死んだということをわかっていたんだなと今、思う。
死んだということを受け入れている自分がちゃんといる。もはや無自覚の領域でわかってしまっている。夢であんなに泣いていたのは「死んだのに」ということなんだろう。だとすれば、化けて出てきたのか?
起きて、最近は泣いてなかったんだけど、泣いちゃった。また化けて出てきますように。

11月28日
橋本倫史「イタリア再訪日記」、絶版でずっと欲しかったのだがヤフオクで1年前に2万円くらいで出てて諦め、今年入ってから9800円で出てて諦め、今見たら1500円で出てたので即落札した。おそらく出品者は同じ方。

20171018

おばあちゃん

僕は実家住まいなので、東京へ毎日毎日1時間と少し電車に乗って行く。
10月に入ってからだったと思うけど、実家をそろそろ出てはどうかという話がお父さんからあった。
個人的にも諸事情でそろそろ家を出ようと思っていたので「やっとGOが出たか」という感じだった(うちはわりと厳粛な家なので上からのGOなしに勝手に暮らせない)。

そんな折。

最寄り駅の近くのサークルKの商品棚からどんどん物がなくなっていって、「震災以来の品薄だけどなんなの?」と思っていたらリニューアル工事に入るので10月いっぱいお休みしますとのことだった。
たばこを取り扱ってるコンビニで一番近い店だったから、困ったなと思った。

しばらくして、家の最寄りのサンクス(たばこは取り扱ってない)に行ったら張り紙があった。11月1日9:00で閉店するとのことだった。
何年も何年も、主に夜中と昼、主に駄菓子を買いに来てきていた店だったし、こちらは"閉店"だというので、困ったもあったけど普通にショックだった。

だけどふと、(コンビニが象徴してるのもどうかと思うけど)なんか環境も門出を促している感じだなと思った。
僕の人生はこういうタイミングがすごく重なることが多い。「今がその時」みたいな節目がかなり色々な形で現れる。
今となっては今年、映画が劇場公開されたのもきっかけだったとも思う。そして。いや「そして」っていうか。

おばあちゃんが死んでしまった。
さっきだ。
心筋梗塞だった。

まだどういうことなのかよくわかってない。よくわかってないからこうして書けるというのもあって書いている。
なぜならおばあちゃんはすごく元気で、病気だったわけでもなく、伏せっているおじいちゃんを毎日せっせとお風呂に入れ、トイレに連れ、テレビを観ていたから。

昨日ちょっと体調悪かったっぽくて、いつもなら絶対食べるシフォンケーキみたいなやつ食べなかったけど、だいたい秋口にちょっと体調を壊しがちなのでそこまで気に留めてなかった。

だって一昨日は一緒にリンゴを食べたんだ。
夕飯のあとでおばあちゃんと台所でリンゴの話をして、お母さんに「リンゴが食べてぇよ」とねだり、剥いてもらったリンゴを2人で3個ずつ食べた。
おばあちゃんは「あたしまだ2個」と言いながら3個目までちゃんと食べていた。
「おばあちゃんさぁ、もうすぐ誕生日じゃん、またアレ買ってきてやるよ。南林間のレーズンクッキーさぁ。」と言うと「おいしいリンゴでいいよ。」と言っていた。
南林間のレーズンクッキーというのは、お店の名前は忘れたけど南林間駅にレーズンクッキーで有名なお店があって、今年の5月だったか、誰かに頂き物で貰ったソレを食べておばあちゃんはひどく衝撃を受け「あそこのレーズンクッキー食べたらもう他のレーズンクッキーは食べらんないね」と言っていた。だからなんとなく、買って帰ったことがあったのだ。すごく喜ばれた。
俺はたぶん孫の誰よりもおばあちゃんが好きだったから。そしてたぶん家族の誰よりもおばあちゃんと仲が良かったから。財産全部あげるからねとよく言われた。

毎週日曜日に、おばあちゃんはNHKのど自慢を観る。
俺はおばあちゃんとのど自慢を観るのが好きで、観ながらいつも「この歌ホントにある曲?」「こんな歌ないでしょ」とチャチャを入れるんだけど、その度に「なに言ってんのよ(笑)」「あるから歌ってるんでしょ(笑)」「あんたは嘘ばっかつく(笑)」と笑ってくれる。それが楽しかった。
他にも楽しいのはあって、お昼時に「今やってる朝の連続テレビ小説はおもしれぇの?」と尋ねると決まって「おォ〜もしろいよォ〜!」と言う。このやりとりも週に2回くらいやる。

こないだ、朝ご飯を食べていたら「ちょっと桂ちゃん手伝って」と言われ、なぁにとついて行った。
庭に生えてるの柚子と柿が今年は大きく実ったからとってほしいということだった。うちの庭は広いので、柿は知ってたけど柚子は知らなかった。俺は物干し竿で柚子と柿の実をぶっ叩いて落としておばあちゃんに渡した。サンキューサンキューと言って、とても喜んでくれた。ちなみに、ぶっ叩いた時は「ヤッター!」と言った。かわいかった。

大学入りたての頃、W稲田の映画サークルに少し在籍していて、帰りが遅かったある日、おばあちゃんが「あんた帰りが遅いけど、シャブやってんじゃないだろうねぇ!」と言ってきた。この話は友達の将生にだいぶウケ、話すたびにウケる。

大学2年か3年くらいから全然学校行ってない時期があって、おばあちゃんは俺が部屋で引きこもって爆弾を作ったりしていると思っていたらしい。
最近ようやく映画館で自分の作った映画が上映できることになったのだが、それが決まった時お母さんよりも先におばあちゃんに話した。編集が佳境のころ、「あんた今どんなの作ってるのよ、おもしろいの?」と尋ねられ、これこれこういう映画なんだと話したら おばあちゃんは「おもしろいね。たいしたもんだね。部屋で色んなこと考えてんだね。」と言ってくれた。忘れない。
劇場公開の前日にiPadで完成した映画を観せたら、おばあちゃんが泣いた。大河ドラマでしか泣かない人なのに。「もっと見ていたい世界だね。あんた、たいしたもんだね。」と言ってくれた。あんまり観客ウケするような作品ではなかったから、すごくびっくりした。忘れない。


おばあちゃんは時々「彼女いないの?」とか「あんたはどんな人と結婚すんのかねぇ」とか「はやくあんたの結婚式が見たい」と言った。
いないよと毎回答えつつ、どんな人と結婚して欲しいの?と尋ねると「どーんなんでもいいよ」と言っていた。俺はだからそれもあって、早く結婚してしまいたかった。彼女がいる時が全然なくてごめん。こんなに自分がモテないことを怨むこともない。

いつも「あんたが一等ハンサムだね」と言ってくれていた。俺もおばあちゃんが世界で一番かわいいと思っている。

畑の草むしり一緒にした。
お墓参りもいつも2人で行った。
おばあちゃんのおつかいのメモの切れ端、糊でノートの表紙に貼ってるよ。字が好きだったから。
劇場デビュー、できたよ。爆弾じゃなくて映画だったね。観てもらえてよかった。
立派になるのだけ、間に合わなかったね。

20170523

最近どう!

最近どうなの?
俺は電車で「ビギナー」観て泣いとるわ。
最近どうなの?
目覚めて窓から黄緑が磨りガラスに滲んで見える。
最近どうなの?
夜は蒸すよね。群青色がやっぱり靄がかっているよう。
最近どうなの?
ハンターハンターやっぱ昔のアニメ版が圧倒的に良いわ。
最近どうなの?
柴田聡子さんの新譜買いました。
最近どうなの?
家路へ配膳される終電の隣のお姉さんのイヤホン、大きいっすね、ボリューム。
最近どうなの?
きっと死んでも死にたりないくらいに俺の肉体は余ってるわ。
最近どうなの?
Queenの「アナザーワン・バイツァ・ダスト」よりカッコいい曲ってまだある?
最近どうなの?
俺たちは5月の気候に騙されているんじゃないのか!?
風が吹いて、ア、涼しい。
最近どうなの?
湿度が上がってコントラストが落ちていく、バランスが丁度いいのがいまだよ。
騙されて、騙されて、騙されてるとしても気持ち良い。

20170508

わたしはわたしの死にたさと、たまに会ったり遊んだりする

文字通りの意味やビジュアルとしてのインパクトを孕まない、ポップな音としての「しにたい」があると思う。殺されたいわけでも自殺したいわけでもない。現状のしがらみからお咎めなく解放されたいだけ。そういう願望から生まれたある種の祈りのような"しにたい"気持ちの中に、まさに、今、いる。
「しにたい」と思う時、そのイメージのほとんどが、死んだ後の時間を指しているのではないでしょうか。今まさに死ぬ!瞬間のことを指して「あれを味わいたい」というのは一般的ではないように思う。俺は死にたくはないけど、しにたいと思うし、思ったところで死なないからしにたいと思います。。
とはいえ、俺が時として、かなり具体的に妄想する破滅願望があることを思い出した。それは自死の妄想ではないのだけど、鬼とかそういうヤツらによって、四肢を理外の力で四方にねじりもがれる妄想。絶叫しながら本体から血が噴射する自分の姿を、時々思ってかなりすっきりする。

20170117

対訳:GIRLFRIEND IN A COMA

“GIRLFRIEND IN A COMA” (the Smiths)

Girlfriend in a coma, I know
I know, it’s serious
Girlfriend in a coma, I know
I know, it’s really serious

There were times when I could
Have murdered her
But you know, I would hate
Anything to happen to her

No, I don’t want to see her

Do you really think
She’ll pull through
Do you really think
She’ll pull through
Do…

Girlfriend in a coma, I know
I know, it’s serious
My, my, my, my, my, my baby, goodbye

There were times when I could
Have strangled her
But you know, I would hate
Anything to happen to her
Would you please
Let me see her

Do you really think
She’ll pull through
Do you really think
She’ll pull through
Do
Let me whisper my last goodbyes

I know, it’s serious

彼女がやばいって知ってるよ
わかってるよ、バチボコやばいんだろ
彼女がやばいって知ってるよ
わかってるよ、ガチでマジでバチボコやばいんだろ

そーゆーこともあったよ
もうちょっとであいつのこと、ぶっ殺してたかもしんないなってことが
(でもわかるだろ?俺、あいつに何かあったらヤなんだよぅ)

いいよもう、別に会いたかないよ

マジであの娘がまともになれるって思う?
マジでここからどうにかなるって思う?
マジでさ…

彼女がやばいって知ってるよ
わかってるよ、バチボコやばいんだろ
俺の俺の俺の俺の俺の俺だけのゆ、さようなら

そーゆーこともあったよ
もうちょっとであいつのこと、絞め殺してたかもしんないなってことが
(でもわかるだろ?俺、あいつに何かあったらヤなんだよぅ)
頼むよ、や、いいや、会いたくないない

マジであの娘がまともになれるって思う?
マジでここからどうにかなるって思う?
マジでさ…

最後にお別れ言いたいんだよ
ほんとにバチボコやばいんだろ