地元のサイゼリヤで図書館で借りた本を読んでいた。もうすぐ今日が終わる。友田彩也香さんを彷彿とさせる店員さんが話しかけてくる。「23:45でドリンクバーの方清掃に入らせていただきますのでご了承ください。」
わかりました。こんなところでおまえは一体なんばしよっとーやと内的自我が地方の言葉で言っている。見ると、彼の表情はしらけている。ページに目を落とすとスカイパーフェクTV!と書いてあって、思い出したことがあった。ほとんど無自覚にTwitterを開く。
@keiichi_shibuya: よっつ半としのはなれた弟は、小学校では友達が全然できず、水槽の魚をずっと眺めて過ごしていたらしい。家を出る時に着込んだジャンパーを脱がずに授業を受けて、教科書やノートの上に配膳プレートを乗っけて給食を食べていたらしい。お父さんは、かつて「あれはもうダメかもな」と思ったらしい。いつだかあいつがお絵描きにハマっていた頃、自由帳を覗いたことがあって、そこにどんな絵が描いてあったかはほとんど憶えていないけど、ページの隅に一言「スカイパーフェクTV!」とだけ書いてあったことがある。おれはその時弟を本当にすごいと思った。だってだれもそんな事を自由帳に書かない。弟は自由帳にそういう事を書いて、「落ち込んだ時に使う言葉だ」と言って"ヤーレン"を、「嬉しい時に使う言葉だ」と言って"モロセセ"を発明し、その二つに様々なバリエーションを加えて遊んでいた。ひとりで。そのまま東京で三本指に入る進学校に進み、今年春から東大に行く。勝てるわけないんだよ。と思う。おれはいつだって他人の目を気にして生きている。それすらうまくやれてないけど。いつだって他人に褒められたり評価されたいと思ってしまうから、どこか媚びた態度をすべてに反映させてしまっている。そんなのは嫌だ嫌だ嫌だダメだダメだと思うけれど、それに気づいたのは20歳を超えてからで、染み付いたものを取るのは簡単じゃないですね。
地元のサイゼリヤは24時で閉まる。もうすぐ出ないといけない。こんな、追いやられたみたいな端っこの席でなんかちょっと薄いメロンソーダを啜ってまた、追い出されるように夜。春つっても寒いよねと思う。帰って寝て、また忘れるから。こんなことも。だからいんすけどね。
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