20120420

事故が起きるのを待ってる

事故を待っている。

僕は最近恋をしていて、つまり好きな人がいるんだけど、その人は始まったばかりのお仕事で忙しそうなので、あまりこちらから積極的に今ヒマとかそっちは最近どうしてんのよとか、そういった連絡の類をとらないことに決めている。やりたい仕事を思いっきりやってほしいからだ。いろいろあるみたいだけど結局楽しそうだからだ。楽しそうな人を邪魔するのは嫌だし仕事を思いっきり楽しんでいてほしい。だから、今はあまりかまってもらわなくていいのだ。別に言い聞かせてるわけではないが最近やっと慣れてきた、この思考回路に。オーケーオーケー。

事故を待っている。

以上の理由で、もうアッチから連絡が来た時に応えるという形でしかコミュニケーションを図らない生活をしている僕は、だからとても退屈している。連絡こない間は、暇を持て余している。家にいて、寝たりしている。
誰かと遊んだりもする。でもやっぱり、友達と遊ぶとかってのは、否応なく彼女とその人を比べてしまうことがあるからさ、その時は楽しいけど無駄にさみしくなってしまったりもするの。

だから、事故を待っている。

強烈なハプニングを待っている。レアな偶然を待っている。幸でも不幸でもいい。何かが僕の身に起こるのを待っている。
でもたとえば身内の不幸とかは嫌だよ。そういうんじゃなくて、俺だけに、関係することが起こって欲しい。起こらないかな、と思っている。

つまり、事故を待っているんだ。

横断歩道を渡る時、車が猛スピードで僕の体に衝突する想像をしている。ホント、渡るたびに想像している。あの車がもしも。あのトラックがもしも。そういう事を考えながら歩道を横断する癖がついた。

さっき、駅で電車を待っていたら、よっぱらっているのかなんなのかわからないけど、様子のおかしいおじいさんがホームのあらゆる人にイチャモンをつけていた。しゃべっちゃいかん!とか、言っていた。ホームは「あ、やばい」ってムードに満たされ、皆が見て見ぬ振りをしていた。そんで、僕は。
別に彼を刺激するような行動をとりはしなかったけど、カラまれないかな、と思っていた。自分から話しかける勇気はなかったけど、来いよジジィ俺にケンカ売って来いよ、と思っていた。
電車の中でも隣の女子高生の携帯を覗き込んだりサラリーマンに説教をしたりしていたおじいさんは、僕と同じ駅で降りて、改札を無理に通って出て行った。無賃乗車なのか。
最後まで話しかけられなかった。話しかけることもできなかった。

事故を待っている。僕は。
車に轢かれてみたり、ああいう人に絡まれてケンカになったり、そういう事を待つようになってしまった。僕は。

いつか起きるのだろうか。
その時、僕はどのくらい興奮するんだろうか。
怖いのは、そういう事故で死んじゃってもちょっと面白いなとか、考えている時があることだ。やばいねー!