全体講評の時に高橋洋監督が「ミラキュラスウィークエンド・エセを一番に推した」と話してくださった時、私は2020年の冬のことを思い出していた。それはコロナが始まるほんの少し前、雪のチラつく朝七時、中野のベローチェで「映画の授業」を読みながら高橋監督の書かれた章に必死に赤ペンを引いていた時間のこと。
今もキツいままだけど今よりもっと映画にまつわるあらゆることがわけわかんなくて深刻にキツかった頃だ。
私は映画が好きで(映画が好きという言葉にすら畏れ多さを感じる)、その"映画が好きだってこと"を(変な言い方だけど)認めてもらいたさというのがやはり、どうしてもあって、それでも全然周りの誰より映画観てないし、「わかってない」ってやつなんだろうなぁ……というシオシオな気持ちがある。劣等感みたいなものだろうか。
そういう私の作品を、私が考えるところの"巨大な映画人"のお一人である高橋洋監督に「一番推した」と言ってもらえて、こんなに嬉しいことはない。少しだけ自分の肩もんであげたい気持ちになる……
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