20220805

青空娘

 ただ現在目の前にいる人を普通に愛する、そんな簡単なことがどうしてできなかったの?という質問があって、その答えが「あの頃は若かったから」というのは、つまり未熟だったということであり、それは言い換えれば何かしら筋の通った理屈や納得できる理由があるのではなく"誤った"にすぎないということだ。しかしそんな気軽な誤りからすら血縁というものは生まれてしまい、血縁というのは非常に強力な絆である。


『リーガルハイ』の子役の話(私はあれがリーガルハイで一番好きなのだが)とオチが同じなのでもしかすると古沢良太は『青空娘』を下敷きにあの話を書いたのかもしれないが、いずれにせよこの"手を離すことによって他人になる"というのは"絆"を美しいものではなく呪縛であると見做して幸せのため問題解決をするのでは間に合わない、というひとつの世の理を示しているのかもしれない。


 絆を断ち切ること、繋がれた手を離すこと、他人になること。そうやって生きていく。

青空はいつも綺麗だけど別れを告げる。

想い出はいつもキレイだけどそれだけじゃおなかがすくから。


https://filmarks.com/movies/36630

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