朝森瑞季「ガラスの天使」感想
フォーマットというか展開というかが、別マガとかベツコミのそれやんけという感じなのだが、4巻もかけてやることでもないことを4巻もかけて語るというのは、それは別マガとかベツコミの少女漫画の諸作とは違う。別マガベツコミの諸作はいちいち絡まった糸を解く過程でストーリーが長くなっていくが、これはバンブーコミックスなので普通に冗長。だけど私が別マガベツコミ作品で往々に感じる「ユキちゃんより赤星くんの方がいいだろクソバカ!」とか「矢野より竹内くんの方がいいだろクソバカ!」みたいな、つまりサッちゃん対してにせよ七美に対してせよ「おまえらの行く末には不幸が待つ!」と呪詛を以て感想とするような気分にはならない。といって別に幸せも願わないが、ラストでなんか二人に幸せな未来が約束されている感じだったことに異論なしくらいの意味。それもバンブーコミックスっていうか結局成人向け漫画であることに由来するが、良くも悪くも性描写以外のドラマパートだとかキャラクターの心情は結局どうでもよくて、だから偶然であるにせよ、読後感はさわやか。他人の気持ちとかいちいち考えてたら恋なんて独善、やってられないよね。人生の厳しさを見るね。
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