俺はぼんやりしながら小田Q線に乗っていた。
車内に正午が射し込んで、照る白に頬の色をトバされながら窓から外を眺めていた。あまり現実味がなかった。
車内アナウンスが俺の意識から遠ざかりながら2分の遅延を謝っている。カセットテープみたいな音質が感情ない。そこにはやっぱり現実味がない。
流れていく風景は電車のスピードと等速で、街の緑や森の暗がりはピント合わす前に離れていく。さっきからずっと人の群れが見当たらない。まるで現実味がない。
線路沿いの路上駐車上を通り過ぎる時、人影があった。白髪のおじいさんが突っ立っていた。茶色のセーターを着た白髪のおじいさんは路上駐車上のド真ん中に突っ立って、両手を股ぐらに添えていた。小田Q線急行のスピードで駆け抜ける際、俺は、その時、俺は、彼の股ぐらに"きらきら"を見た。太陽光を反射して光っていた。虹。
俺は、それを車窓から見た。
その光景には、本当にちっとも現実味がなかった!!!!!!!!!!!!!!!!